パレイドについて(発売前の考察)

パレイドのオタクなので考察をしてみます。

僕の完全な主観なのでテキトーに読み流してください。

※7/18追記 歌詞間違えがかなりありましたが、まだ発表前の考察だったのでこのままにしておきます。正しい歌詞の考察記事はこちら(https://tr-ysp.hateblo.jp/entry/2018/07/17/225105

 

最初にこの曲を聴いたのはツアー千葉公演でした。

1st以前からTrySailを見てきましたが、この公演の前半戦は今までで1番まとまりがなく、見ていて嫌になってくる ようなものでした。

今日つまらないな。なんて思っていたところでソロパートへ。夏川椎菜さんの番になり、今日は新曲を持ってきたと言うのでテンションブチ上がり。

夏川ソロの曲はけっこう刺さるものが多かったので、期待大で曲を待っていたら暗めの曲がかかったのでびっくりしました。

音の悪さもあり、歌詞は詳しくは聞こえませんでしたが、背中を丸めて歌っている彼女に引き込まれていきます。

感情が直に伝わってきて、気が付いたら曲が終わっていて1歩も動けないというのはこんな感じなんだなと思うくらいしかできませんでした。そのくらい圧倒された。

千葉公演での「パレイド」はテンションが下がりきっていた僕を救ってくれた曲です。

色々なことがありましたが、一生忘れられないライブになりました。

 

 

そんなパレイドさん、CD音源ではルーム系のリバーブをちょっとかけるだけで、ドライなボーカルにしてほしいななんて思ったり。夏川椎菜さんの心の叫びを聴きたい。

 

さて、前文が長くなってしまいましたが、考察をするにあたって

①誰が

②いつ

③どこで

から読み解いていこうと思います。

 

①誰が

詞中に出てくる「僕」を夏川椎菜さん自身という前提で進めていきます。2018/3/31のブログでは 

誰しもが持ってる感情の歌だと思うので、
夏川も歌うたびに涙、聞くたびに涙したくなる素敵な曲!

と綴っているので、必ずしもそうだとは限りませんが、夏川椎菜の歌にしたほうが都合がいいので(笑)

 

②いつ

これに関してはいろいろな意見があるので難しいところですが、1番がTrySail結成当初、2番がソロデビューしてからパレイドと出会うまでの出来事なんじゃないかなと思っています。

背景や心情に関しては後程、歌詞と照らし合わせて書いていこうと思います。

 

③どこで

一人暮らしで家に自分ひとりしかいないという環境になったので、自分のことを考えることが多くなってきたのかなと勝手に思っています(彼氏は知らない)。

暗い部屋の中で自分について考えているイメージです。

 

 

ここからは歌詞特定班の方々が起こしてくれた歌詞をもとに考察をしていきたいと思います。

ゆらゆら空は沈む 真っ白な雲はどこへ行く

ふわふわ過去を超えて 僕はどこまでいけるかな

 冒頭のこの部分は、「今」の心情、自分を見つめなおしてパレイドを歌ってる彼女の言葉なのではないでしょうか。

ふわふわ浮かんでどこに行くかわからない「雲」と「自分」を重ねて見ている、未来の不安定さと自分のどこへでもいける可能性を書いているのかなと思ったり。

 

キラキラ見つめていた 背伸びで届いた夢の世界

嘘にも傷つかない 器用さを僕に求める

 「”背伸び”で届いた夢の世界」は夏川椎菜にとって憧れの場所である「ステージ」だと思っています。

アイドルオタクの彼女からしてみれば、ステージ上はキラキラしていて自分にスポットライトが当たる夢のような空間です。

そこに”夏川椎菜”として立てるのです。それはさぞ嬉しかったことでしょう。(ミリオンライブ!でもステージに立ってたじゃんwと思う人もいるかもですが、ミリオンライブ!でステージに立っているのは”夏川椎菜”ではなく”望月杏奈”という解釈です)

その反面、この頃の彼女は当時、事務所の同期3人の中で圧倒的な知名度があった雨宮天さんのおかげでTrySailとしてデビューできたとも思っていたのではないでしょうか。

彼女たちを知らないオタクたちは「あの2人誰だよw」ってなっていたと思いますし、そのことに対して劣等感を覚えていたのだと思います。

2行目の「嘘」というワードはとても解釈に困りましたが、キャラが濃くて自由な2人に対して、自分はしかっり者で支えていく、いわばサポート的なポジションなんだと自らに言い聞かせていたことかもしれません。

 

 

嫌と言えるほど強くなくて 失くしていくよ大事なもの

素敵なものを手に入れるけど 描いていた自分はもう

どこにもいない 

本当は舞台上でスポットライトを浴びてキラキラ輝いていたいのに、自分は2人を輝かせるためのポジションにしかなれない。そんなのは嫌だ。そう思っていたんだと思います。

「失くしていくよ大切なもの」はアイドルに憧れていた頃の気持ちですかね。キラキラしていたいという理想の自分像。

”素敵なもの”はステージ立つ機会と応援してくれる人たち、”描いていた自分”はステージに立って誰よりも目立ち、ひときわ大きい歓声を受ける自分なのではないでしょうか。

でも実際はそうではなかった。

ほかの2人は容姿端麗でキャラも立っている。それに比べて自分は…?2人より輝く魅力は…?そんなことを考えているうちに過去に描いていた自分の理想像が崩れていったのだと思います。

 

あぁうまく笑えてたら 今の僕はこんなじゃない

だから身の丈に合わないキレイ事を

口ずさむのかな

「あぁうまく笑えてたら 今の僕はこんなじゃない」

この歌の最も重要な部分です。

彼女にとっての笑顔と、我々ファンが見てきた笑顔は違ったのでしょうか。

夏川椎菜はいつもステージ上で楽しそうに笑っている。

それが彼女の武器であり、好きな点でした。

ですが、この曲中の彼女はうまく笑えていないのです。嘘の笑顔とまではいきませんが、でも彼女はそれを本心からの笑顔とは思っていなかったのでしょう。

切ないですね。

 

 

チクチク茨の道 いつかの傷口開いていく

グルグル響くハウリング 歌声上げても消せない

さて、ここからがソロデビュー後の”ソロアーティスト夏川椎菜”の 葛藤を書いた部分です。

TrySail結成当初、麻倉もも雨宮天に対して抱いていた劣等感がここでまた甦ってきます。

大きな要因としては、ソロデビューの経緯です。

雨宮、麻倉はそれぞれ自身が出演しているアニメと映画のタイアップからのソロデビューでした。

2人がTrySail 1st Live Tour "The Age of Discovery"でソロ曲を歌う中、ソロデビューしていない夏川はソロパートで歌う曲がない。だからソロ曲を作ってしまおう。そんな流れで作られたのがDaisy Daysとgravityだと思います。

当然、嬉しい気持ちよりも複雑な気持ちが勝っていたと思います。僕だったら絶対にそうです。

そんな頃に投げかけられたソロデビューの打診、それはもう麻倉と雨宮がソロデビューしたし、お前しか残っていないから凱旋公演で発表できるようにしちゃおうよ。ちょうどいい機会だし。みたいな捉え方をしてもしょうがない。むしろ当たり前だと思います。

私は余りもの。2人の背中を見て進んでいくことしかできないんだ。そんなことを思いながらDDとgravityを歌っていたのかもしれません。

ハウリング」とはマイクで拾った音がスピーカーから出力され、またその音をマイクが拾うということを永遠と繰り返して、キーンという不快な音が鳴る現象のことを言います。

DDは彼女の自己紹介ソングでもあり、理想の夏川椎菜像なのかもしれません。

自分の口から出ている歌詞を自分で吸収し、受け入れられずより大きな音で吐き出す。これがループして彼女の中でハウリングを起こしてしまったのではないでしょうか。

 

弱くて暗くてイヤになるな いちいち壁にぶつかってたり

覚えたいことは忘れるのに 忘れたいことはまだ

消せないまま

 ここまで書いてきたことである夏川椎菜の脆さについて表しているのがここの歌詞だと思います。

ネガティブで昔のことを引きずっている、そんな自分に嫌気がさすという感じですかね。

どこかの記事でレコーディングでは力が入りすぎてうまく歌えないということが書いてあった気がしますが、昔の自分が持っていた理想と今現在の現実のギャップで自分が見えないという点から来た悩みだったのでは。

歌い方も「覚えたいこと」のうちに入っている気がします。

「忘れたいこと」は1番の歌詞全部なんじゃないですかね…?

 

 

あぁ綺麗な言葉とか 言えるほどの自分じゃない

だけどこの夜の孤独を超えるために

手放せばいいんだ

 1番では

「もし自分がうまく笑えていたらこんな自分じゃない。だから綺麗事を口ずさむのかな」

と、今の自分よりも昔の自分を振り返った言い方をしていましたが、ここでは

「綺麗な言葉とか言えるほどの自分じゃない」

といった言い方をしています。

これは今の自分と向き合うことができるようになったということなのかなと思いました。

葛藤のソロデビューを経て、TrySailの3人はそれぞれソロアーティストにもなりました。

その中で自分と向き合う心の余裕もできてきたと思います。

もう2人にぶら下がってる自分じゃいられない。そんな思いから、TrySailの中で輝くにはどうしたらいいかを考えるようになっていくのです。

TrySailの中の夏川椎菜といえば、妹ポジションだけど1番のしっかり者。キャラが濃い2人を中和するような普通の女の子。

それは彼女にとっての理想の自分ではなくても、TrySailのメンバーとしての役割になってしまった。だけど、その中でも輝く方法があるはず

そう前向きになれた(吹っ切れた)部分がここなのかなと思います。

”自分の中の殻に閉じこもって悩んでいる時間=夜”

と考えるのだとしたら、「いつまで悩んでいてもしょうがない。過去に描いた理想の自分を手放して、今の自分にできることを考えよう」と前進しようとしている彼女を表している部分だと思います。

個人的に「手放す」という表現はかなり悲しいものだなと思いました。

本人からしてみればそのくらいつらい決断だったってことなんですかね。

 

答え探してほら 見えないふりするほうが

前に進んでいけるのかな

不釣り合いな言葉を連れて

パレイドは続いてく

 

あぁうまく笑えてたら 今の僕はこんなじゃない

だから身の丈に合わない 綺麗事を繰り返してる

 ここらへんは歌詞がかなり曖昧だったので、深く考えるのは発売してからにしようかなと思っています。

「パレイド」というタイトルの真意を語るにはまだ早すぎる気がするので。

 

 

あぁ誰かのためになら歩けるから その先へと

今は自分しか救えない 綺麗な歌

口ずさみながら

 ここで言う「誰か」はファンのことだと思います。

TrySailの煽り担当として自分の魅力を振りまいていくことにした彼女は、理想の自分になるためではなく、ファンのために歩いていく。

ファンのためなら歩ける。そう言っているのだと思います。

泣けてきますね。

そして、過去の自分をさらけ出したのがこの「パレイド」という曲です。

この曲が彼女自身を過去から救い出し、前向きに進んでいくきっかけになったのかもしれません。

今度は悩んでいたり落ち込んでいるファンを自分の歌で救っていきたいと思っている。

というのが最後の歌詞の意味なのではないでしょうか。

 

 

と、まあこんな感じでつらつらと拙文を垂れ流していたわけですが、CDが出てからではないとよくわからないって言うのが本音です(笑)

解釈違いとかあっても、あくまで僕の主観なので、あぁこいつはこう思ってるんだな程度に読み流してください。

正解はアーティストサイドしかわからないのでリリースイベントで本人の口からこの曲について聞くのが楽しみでなりませんね!

 

こんな長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。

気が向いたらまたテキトーに書きます!