パレイド リリース記念イベント7/18
今日は夏川椎菜さんの3rdシングルである「パレイド」のリリース記念イベントに参加してきました。
素晴らしいイベントでしたので、レポを残したいと思います。
入場するために8階から9階へ上がると、壁一面に夏川椎菜さんのポスターが。
この日のために作られた誕生日仕様のモノもあり、スタッフの愛を感じました。
開演時間になると、スタッフから「パレイドが“自身過去最高ポイント”で、オリコン初日デイリーシングルランキング『8位』となりました!」とのアナウンス。
この名盤が様々な人の手に取られていると思うとうれしい限りです。
会場が盛り上がったところで、いよいよ本人の登場。
拍手に包まれた会場に現れたのはパンダの帽子を被った夏川椎菜さん。
客席からは笑いが漏れていました。
会場入りとともに「聞きましたか!?8位!!しかも順位だけじゃなくて、具体的な数値(ポイント)でも過去最高と言って頂けました!嬉しいです!!ありがとうございます!!!」と、興奮気味に話していました。
「パレイドは、本当にたくさん意見を言ったし、自分的にも頑張った部分がたくさんあったので、多くの人に認めてもらえた気がして本当にうれしいです。」そのほかにも、こんなド平日に私なんかの誕生日を祝いに来てくれて...的なことを言っていたと思います。
さてパレイドリリースイベント兼夏川椎菜さんのお誕生日うれ”しいな”イベントのはじまりはじまり。
表題曲”パレイド”について
夏川さんのお話から抜粋して書いていきます。
今回、1番意見を言ったのは衣装と歌詞について。
衣装はジャケットの衣装で、こういったイメージで~と言いながら画像をスタッフさんに投げて、こんな感じでお願いしますとオーダー。
今回は【仕掛け絵本】みたいな感じで、”作り物感”とか“演劇の書き割り”っぽいものをイメージし、『楽しい景色』みたいなものを作りたいと思った。
色味が毒々しい感じの衣装をスタッフさんに見せて、それに合わせたものを選んでもらった。
歌詞については、色々な歌手の歌とかMVとかを参考にして、今回のパレイドは世界観こういう感じで行きたいなと思うものをちょいちょいピックアップした。
『SEKAI NO OWARI』とか、ゲームの『NieR:Automata』のPVにある、セピア色の世界で人形がひたすら壊されていく映像とかが、パレイドの世界観に合っているなと思った。
愛される対象の人形なのにどんどん雑に扱われていく切ない感じがパレイドの世界観に合っているなと感じた。
「そんなこんなでできた歌詞で、自分の中のイメージをできるだけ伝えようとしてできた曲なので、皆さんにこうして受け入れていただけてすごく嬉しいです」
ここで次のコーナーに移ろうとするも、これまで重い話が多く、会場もしんみりといていたので夏川さんが笑いながらとっさのフォローに。
「パレイドのは決して明るい歌詞じゃないから、いろいろと考えちゃうんじゃないかなと思うんですけど、皆さんが”各々”の解釈で”各々”の救いになるような曲であればいいなという風に思っています。自分がブログに書いたことだけが正解じゃないと思うし、みんなの中の解釈でパレイドという世界観とラブリルブラの世界観を合わせて楽しんでもらえたらなと思っています」
ナンちゃんの秘蔵写真!?
フォローのはずが更にしんみりしてしまったところで、夏川椎菜さんの過去の写真を蔵出しにするコーナーに。
会場のスクリーンを使って写真を映し、その頃の思い出を振り返るコーナーでした。
最初のスライドはなんと4歳。夏川さんのパンダ好きを証明するような、上野動物公園でパンダのオブジェクトに乗った幼女夏川の写真でした。
男の子みたいなベリーショートな髪型は母の注文ミスによるもので、図らずとも『幼稚園デビュー』みたいになってしまったと苦笑い。
今でも起こる注文ミスは血によるものなのかなぁ…と言っていました。
ベリーショートだったので男の子に間違われることが多々あった。当時は男友達のほうが多く、男友達ができると自然と女の子が寄ってきて女友達もできるという連鎖だったらしく、友達作りは楽だったそうです。
幼稚園の組はペンギン組。
次は10歳(小5)のまだアウトドアな頃の夏川さん。
品川水族館でアザラシのコスプレをして寝そべっている夏川氏。謎。
叔父さんと叔母さんの家庭がかなりのアウトドアで、夏休みに祖父母の家へ帰省すると色々な所へ引きずり回されて真っ黒こげになっていたらしいです。海とかキャンプとか。
今は自称インドアの申し子なので、この頃のアウトドアさは本人からしてみると伝説級だそう。
そして14歳の夏川さん。ミューレのオーディション用に撮った写真の中からの1枚。
オーディション用なので猫被ってますね~と苦笑い。ピンクのカーディガンで萌え袖でした。あざとい。
この写真はデコ出シーナでした。
演劇部で元気な子を演じるための役作りのために、デコ出しにしていたそうです。
持ち物の8割がいちご柄のピンクで、後輩からは「ピンク先輩」と呼ばれていたらしい。
ちなみに残りの2割はパンダだったとか(本人談)
夏川:「また最近ピンクが好きになってきて、今日のスカートとかも濃いピンクなので、呼びたい人はピンク先輩と呼んでもいいですよ。許可します」
麻倉ももさんのオタクなので微妙な心境でした。
この頃から声優になりたいと思っていたけど、声優のオーディションだけじゃなくて映画の主役とか劇団のオーディションも受けていたらしい。
ミューレのオーディションでは、最終審査で1番目になってしまいド緊張の中、歌唱審査で戸松遥さん本人の目の前でBaby Baby Loveを歌ったとのこと。
夏川:「拾ってもらえてよかったなぁ…(しみじみ)」
そして割と最近のソロデビュー直後の店舗回りの写真へ。
ここではソロデビュー当時の心境を聞かせてくれました。
夏川:「今だから言えるけど、なんで今ソロデビューなんだろうとすごく思った時期でし た。
天が既にソロデビューしていて、もちょもソロデビューして、その直後に私もデビューしますという話を聞かされて。
2人がデビューしてるし、夏川もデビューさせとくか~みたいな投げやり感をちょっと感じてしまって、適当かよ~~~っていう反骨心もあったっし、
ユニットとして活動していく中で、自分の歌とかダンスとかのセンスのなさに辟易していて、嫌だなーと思っていたんですよ。
3人だからまだそれが薄れる、2人の力があるからまだ見られるものになっているけれど、ソロじゃ力不足だと思っていて。
お手紙とかでもソロデビューしてほしいと言ってくださる方々もいっぱいいて、『期待されているから応えたいな』という気持ちもあったけど、
『自分的にはまだソロデビューしたくないんだよな』といういう気持ちがないまぜになって、その時はいろんな場所でいっぱい泣きました。
スタッフさんにもたくさん迷惑かけましたね」
解釈一致。泣くのをひたすら我慢していました。
最後はTrySail1stツアー千葉公演でソロデビューを発表した瞬間の写真でした。
僕もこの瞬間に立ち会っていたので、ステージから客席を見る構図のこの写真でエモくなってしまいました。
「ちなみにこの会場にいた人っている?」との問いかけに半数以上の人が手を挙げていていました。
それに対して夏川さんは「ありがとう。ありがとう。ずっと応援してくれているんだね。ありがとうございます」って返していたのが印象的でした。
話題は公演中の詳しい内容へ。
この千葉公演ではソロデビュー発表が控えていた中で緊張しながらセットリストを消化していたので、自分のソロコーナーまではほぼ記憶がないらしい。
ソロコーナーでステージに出ていき「ここでお知らせがあります!」って言った瞬間の反応がすごく嬉しくて、救われた気分になったそうです。
ステージに出てきたときの夏川さんは少しそわそわしていて落ち着かない感じだったなというのを僕もよく覚えています。
正直、公演が始まる前からソロデビューの発表は予想していたのですが、いざ目の前でずっと応援してきた人がソロデビューすると発表した時には抑えきれないものが出てきて崩れ落ちてしまって…笑
そんな懐かしい思い出を僕も思い出していました。
ここからはソロデビュー発表当時の夏川さんが楽曲に対して抱いていた気持ちについてのお話。
夏川:「この後に歌ったのはgravityだったと思うんですけど、この曲は頂いた時から苦手意識があったというか、難しい曲だなーと思ってたところがあって、みんなの前でうまく歌えないし、この曲の良さを全然出せてないなと思っていたので、一時期本当に歌うのが嫌になった時期があったんですよ。でもこの時にみんなが目の前でうわーーー!!って言って受け入れてくれたから、この瞬間にgravityのことが大好きになりました」
「このスライドは私にとって一番思い出深い写真でした!」
Daisy Days
ここでスライドのコーナーは終わりになりましたが、続いてDaisy Daysについての話題に。
夏川:「さっきはgravityについての苦手意識はなくなったという話はしましたけど、デイジーについてはどうなの?って話じゃないですか。デイジーはね…この後もやっぱりまだ難しいなと思っていて、自分の中でgravityよりもデイジーのほうが難しいっていう意識が強かったんです。音程とかもそうだし、リズムもシャッフルなのでとりづらくて。しかも踊りも激しかったので、踊れなかったり息が続かなかったりで。本当にデイジーも歌うのが辛くなるくらいの感じだったんですけど、こうやって2nd,3rdシングルって出してくる中で、ちょっとずつ私に自信がついてきて、今回この3rdシングルで皆さんに認めて頂いたというか...私の中で歌に対する姿勢が固まったなと思うので、そこでデイジーを歌うことに対しての不安感とか歌に対しての嫌だなと思う劣等感みたいなものとかも全部消えたなって思います」
「なので…今日はデイジー歌いたいんですけど......」
いやいやいやいや待ってくれ。涙声で語った後に歌うのはやばいだろ…
そんな思いで頭を抱えていたのは僕です。目撃者がいたらそっと心の奥にしまっておいてください。
続きです。
夏川:「きっと今ならいろいろな気持ち、苦手ってだけの1つの気持ちじゃなくて、いろいろな気持ちをもってデイジーを歌えるんじゃないかなと思って、特別にデイジーも歌おうと思います。聞いてくれますか……?」
会場:「(拍手)」
夏川:「ありがとうございます!それでは聞いてください、Daisy Days!!」
いやぁ、ボロ泣きですよ。立ち禁だけどコールならできますよね?的なことを言われた気がしますが、コールすらできないくらいボロボロでした。今までで聴いてきたどのDaisy Daysよりも前向きで、とても楽しそうに歌っていたのが印象的でした。
曲後のMC
夏川:「この曲をツアーで歌っていた当時は歌うことに精いっぱいで、歌詞の事なんか考えていなかったけど『変わるワタシを見ていて』とか、『大人になりたい』って気持ちがあったりとか、そういう『変わっていっても変わらないものもあるよ』っていう気持ちを歌った曲なので、まさに今の私にピッタリというか、今の私がちょっとずつ達成できていることを歌っているような曲だなと思うので、ここでなんていうかな...Daisy Days完成じゃないけど、Daisy Daysを”私の歌”にできたんじゃないかなと思います!」
まさかパレイドのイベントでDaisy Daysが完成するとは...
夏川椎菜さんが歩んできた茨の道もしっかりと未来へと続いていたんだなと思えるような瞬間でした。とても素晴らしかったです。
このイベントに参加できて本当によかった。
パレイド2
そして表題曲であるパレイドの話題へ。
夏川:「私もさっきのスライドショーで自分の抱えていた不安だったりとか、焦りだったりだとか、劣等感みたいなものを語ってきたと思うんですけど、皆さんの中にもきっと何かしら劣等感だったりとか不安な気持ちとかがあるんじゃないかなという風に思います。
私は、この曲を皆さんの背中を押せる...少し変われた気がする私が、皆さんの背中を押せるような曲になればいいな。そんな思いを込めて歌いたいと思います」
「それでは聞いてください。パレイド」
ライブ用のピアノイントロが流れて歌い始めた夏川さんの姿を見て驚きました。TrySail2ndツアーの千葉公演で見た、人を寄せ付けないような『刺々しさ』がなくなっていたからです。
背中を丸めながら苦しむように歌う姿は変わらないものの、曲からはなぜかやわらかい空気を感じました。
きっと彼女の『背中を押せるような曲になればいいな』という自分以外の人への思いが歌に現れたのですかね。
今まで感じたことのなかった空気に不思議な感情を抱きつつ、歌に入り込んでしまいました。
曲が終わるとパレイドに関することを語ってくれました。
夏川:「この曲をもらってツアー中に歌っていた当初は、私はこの歌を『救いがない』歌だと思っていて、『自分しか救えない歌』だと思っていたんですけど、みんなも救えるんじゃないかなっていう解釈に変わってからは、皆さんの顔を歌中に見ることがることができるようになったし、歌詞の中にもあるんですけど、誰かのためにこの曲を歌うことで自分も先に進めるようになるんじゃないかなと思っているので、この曲は私の中で前向きな曲というか…みんなを救うための曲にしたいなと思っています。」
昨日僕が考察したパレイドとは正反対で、夏川椎菜さんはもう前を向いて歩いているんだなと実感しました。最初のほうに書いた「”各々”の解釈で”各々”の救いになるような曲」というのはまさにその通りだなと。
僕はこの曲を後ろ向きに捉えたけれど、夏川さんはこの曲が前に進んでいくきっかけになるかもしれないと言いました。
『パレイド』という楽曲は受け手の捉え方で色々な感情を持つことのできる素晴らしい楽曲だなと改めて感じました。
ラブリルブラ
そしていよいよラスト!初披露のラブリルブラです。視聴の段階からいい曲だなと思っていたので、初披露の場に立ち会えて嬉しかったです。
間奏に、ハイ!ハイ!と早めのコールがあったり、2番サビの終わりにあるハッピーバースデー!を言ったりと終始楽しい感じの曲でした。
「明るいだけの曲じゃないけど...」そんな言葉も本人の口から出ていましたが、僕的にはこの曲は「今くらい辛いことは忘れて楽しもうよ!」という曲に聞こえました。
特に深く考えずに全力で楽しめました(笑)
この後は特にMCもなく、会場の隅から隅へと手を振ってありがとうを伝えてから降壇されました。
手を振る姿はいつものナンちゃんって感じでしたが、歌っているときはアーティスト夏川椎菜の顔つきになっていて、1stツアーからの成長を改めて実感しました。
これからのアーティスト活動が楽しみになりました。
素晴らしいイベントに参加できたこと、夏川椎菜さんが新たな1歩を踏み出した瞬間に立ち会えたことに感謝です。ありがとう。
セットリスト
1.Daisy Days
2.パレイド
3.ラブリルブラ
終わりだよ~